冬の乾燥対策に欠かせないアイテムといえば、加湿器!
中でもスチーム式は、水を加熱して清潔な蒸気を出す仕組みで、お手入れのしやすさや衛生面の安心感から注目が集まっています。

そんな中、電気ポットなどでもおなじみの象印から登場しているのが、スチーム式加湿器「EE-RU35」と「EE-MB20」。
どちらも人気モデルですが、「何が違うの?」「自分の部屋にはどっちが合う?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、この2つのモデルを項目ごとに丁寧に比較し、それぞれの特長や向いている使い方をわかりやすくまとめました。
広めの部屋でしっかり加湿したい方も、静かに過ごしたい方も、自分にぴったりの1台を選ぶヒントがきっと見つかるはずです。
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冬の乾燥対策、どんな加湿器を選べばいい?
寒くなる季節、暖房とセットで気になってくるのが「乾燥」です。
肌がピリピリしたり、朝起きると喉がカラカラになっていたり。
空気の乾燥が引き起こす不快感は、日常のちょっとしたストレスにもつながります。

そんなとき、室内の湿度を快適に保ってくれるアイテムとして注目されているのが加湿器です。
加湿器にもいろいろなタイプがありますが、最近特に注目されているのが「スチーム式」と呼ばれるタイプ。
水を加熱して蒸気に変えるこの方式は、シンプルで衛生的という声も多く、使い勝手の良さから選ばれることが増えてきています。
中でも、電気ポットなどでおなじみの象印から出ている加湿器は「お手入れのしやすさ」や「安全設計」などの面で高い評価を集めています。
今回はその中から、象印のスチーム式加湿器「EE-RU35」と「EE-MB20」の2モデルを取り上げて、どんな違いがあるのか、どちらがどんな人に向いているのかをわかりやすくご紹介していきます。
加湿器選びで失敗しないためには、自分の暮らしに合った1台を見つけることが大切です。
この記事では、加湿能力・お手入れの手軽さ・使い勝手・安全性など、気になるポイントを丁寧に比較していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
加湿器を選ぶときにチェックしたいポイント
一口に加湿器と言っても、種類や機能はさまざまです。
見た目のデザインだけで選んでしまうと、あとから「思っていたのと違った」と感じることもあるかもしれません。
ここでは、加湿器を選ぶときに意識しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
自分の暮らしや部屋の環境に合っているかどうかを判断するヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
部屋の広さに合った加湿能力かどうか
加湿器には「適用床面積」という目安があります。
これは、その機種がどのくらいの広さの部屋に対応しているかを示すものです。
たとえば、リビングのような広めの空間に小型タイプを置いても、十分に加湿できないことがあります。
購入前には、自分が使いたい部屋の広さと機種の対応畳数が合っているかを確認しておくと安心です。
お手入れのしやすさはどうか
加湿器は水を使う家電なので、清潔に保つことがとても大切です。
とはいえ、構造が複雑だとお手入れが面倒になり、つい掃除を後回しにしてしまうことも。

最近は「フィルター不要」や「広口のタンクで中まで拭きやすい」といった、お手入れのしやすさに配慮されたモデルも増えてきています。
毎日使うものだからこそ、なるべくストレスの少ない構造を選びたいですね。
安全性に配慮されているか
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全面も大切なチェックポイントです。
スチーム式の場合は高温の蒸気を出すため、「転倒時の湯もれ防止」や「ふたのロック機能」があるとより安心です。
チャイルドロックなど、誤操作を防ぐ設計もあわせて確認しておきたいところです。
使いやすい設計になっているか
給水のしやすさや操作のわかりやすさは、毎日使ううえで意外と大きなポイントになります。
ボタン操作がシンプルだったり、タンクの持ち運びがしやすかったりすると、ちょっとした使い心地に差が出てきます。

加湿モードの切り替えや、タイマー設定などの使い勝手も合わせて確認しておくと、より快適に使えるはずです。
加湿方式による違いも要チェック
加湿器にはスチーム式のほかにも、気化式や超音波式といった方式があります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、スチーム式は水をしっかり加熱してから蒸気として放出するため、シンプルで衛生的な構造といわれています。
ただし、加熱に電力を使うため、多少の電気代がかかる点は考慮しておくとよいでしょう。
音や電気代といった日常の快適さ
運転音が大きいと、就寝時や静かな時間帯に気になることがあります。
静音設計のモデルや「おやすみモード」があると、そうしたシーンでも快適に使えます。

また、スチーム式は電力消費がやや高めな傾向があるので、消費電力の表示やタイマー機能などもチェックポイントのひとつです。
毎日使う家電だからこそ、ランニングコストや快適性も忘れずに確認しておきたいですね。
象印 EE-RU35 の特長とおすすめポイント
象印の「EE-RU35」は、2025年モデルとして登場したスチーム式加湿器のひとつです。
電気ポットに近い構造で、タンクの中の水を加熱して清潔な蒸気として放出するシンプルな仕組みになっています。
まず目を引くのは、加湿能力の高さと安全面への配慮。
リビングや寝室など、比較的広めの部屋でしっかり加湿したいときに心強い存在です。
広めの部屋にも対応できる加湿能力
EE-RU35は、木造の和室なら~6畳、プレハブ洋室なら~10畳程度までの空間に対応しています。
一人暮らしのワンルームはもちろん、家族で過ごすリビングなどでも使いやすいサイズ感です。

季節によっては乾燥が気になる時間が長く続くこともありますが、ある程度広さのある空間でもしっかり加湿できる点は安心材料のひとつです。
自動加湿モードで快適さをキープ
このモデルには、室温や湿度の変化にあわせて加湿量を調整してくれる「自動加湿モード」が搭載されています。
加湿の強さを「しっかり」「標準」「ひかえめ」の3段階から選ぶことができるため、好みや部屋の状況に合わせて調整しやすくなっています。
湿度の上げすぎによる結露やカビのリスクを抑えながら、過ごしやすい空間を保つサポートをしてくれます。
フィルター不要でお手入れが簡単
スチーム式といえば、加熱部にカルキや水垢がたまりやすいイメージを持たれることもありますが、EE-RU35はその点にも配慮された設計です。

フィルター交換の必要がなく、本体内部を定期的にクエン酸で洗浄するだけというシンプルなメンテナンスで済みます。
また、タンク部分は広口タイプで奥まで手が入りやすく、拭き掃除もしやすくなっています。
日々の掃除が負担になりにくい設計は、忙しい方にとっても助かるポイントです。
清潔なスチーム方式で安心感がある
EE-RU35は、象印が長年培ってきた電気ポットの技術を活かして開発されています。
内部の水を約100℃までしっかり加熱してから蒸気にするため、加湿に使われる蒸気は非常にクリアです。
細かいミストや空気中の粒子が気になるという方にも、スチーム式は選ばれる傾向があります。

水を加熱するという点では電力を使いますが、構造がシンプルなので定期的なお手入れをきちんと行えば、安定して長く使いやすい加湿器といえるでしょう。
転倒時湯もれ防止などの安全設計
スチーム式の加湿器は蒸気が熱を持っているため、使用時の安全性も気になるところです。
その点、EE-RU35は「転倒時の湯もれ防止構造」「ふた開閉ロック」「チャイルドロック」など、複数の安心設計が備えられています。
万が一倒れてしまった場合でも、急に熱湯がこぼれるような構造ではなく、しっかりと湯漏れを防ぐ仕組みになっているのは安心材料のひとつです。
小さなお子さんがいるご家庭でも、こうした工夫があると使いやすくなります。
暮らしに寄り添った設計と使い勝手
本体はやや大きめですが、安定感のあるデザインで倒れにくく、設置スペースがしっかり確保できる場所であれば、見た目にもなじみやすいフォルムです。
操作パネルは上部にまとまっていて、視認性や操作性にも配慮されています。

また、タンクの注水口やフタの開け閉めもシンプルで、取り扱いに迷うことが少ないのも好印象です。
毎日使うからこそ、こうした細かい部分の使いやすさが、最終的な満足感につながっていきます。
象印 EE-MB20 の特長とおすすめポイント
象印の「EE-MB20」は、スチーム式の加湿器の中でもコンパクトで扱いやすいモデルです。
一人暮らしの方や、個室・寝室などに置きやすいサイズ感と静音性が特長で、「ちょうどいい加湿器を探していた」という方にもぴったりの設計になっています。
加湿能力は控えめですが、その分取り回しやすく、日常使いに取り入れやすい1台です。
コンパクトで一人暮らしや個室にぴったり
EE-MB20は、木造和室で~3畳、プレハブ洋室で~6畳程度の部屋に対応しています。
広さとしては、ベッドルームや書斎、こども部屋など、比較的コンパクトな空間に向いています。

本体サイズも小さめなので、棚の上やデスクの横など、置き場所に困らず設置しやすいのも魅力です。
あまり場所をとらずにしっかり加湿したいという方には、ちょうどいいバランスといえそうです。
静音モードで就寝時にも気にならない
加湿器の運転音が気になって眠れない、という経験がある方も少なくありません。
その点、EE-MB20には静音モードが搭載されていて、就寝時や集中したい時間にも運転音が控えめになるよう設計されています。
静音モード時の運転音は約30dB程度とされていて、図書館や小さなささやき声に近いレベルの静かさです。
夜間や赤ちゃんが眠っている部屋などにも使いやすい仕様になっています。
フィルターなしで掃除も簡単
このモデルも、フィルター交換が不要なスチーム式。
本体内の加熱容器を定期的にクエン酸洗浄するだけなので、手間をかけずに清潔を保ちやすいのが特徴です。

タンクの開口部が広いため、内側までしっかり拭き取りやすくなっており、お手入れのしやすさがしっかり考えられています。
日々の掃除が負担になりにくい構造は、忙しい毎日の中でも続けやすいポイントです。
3つの安心設計で家族でも安心して使える
EE-MB20には、家庭内での安全性を高める工夫がいくつか取り入れられています。
「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」「転倒湯もれ防止構造」の3つがそろっているため、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心感を持って使いやすくなっています。
また、スチームが出る吹出口は上向きで固定されていて、熱い蒸気が直接手に触れるリスクを減らす配慮もなされています。
こうした細かな安全設計が、日常的な使いやすさにもつながっています。
シンプルで分かりやすい操作性
ボタンの数が多すぎると、使い始めの段階で迷ってしまうこともありますが、EE-MB20は操作パネルがシンプルにまとまっていて、使い方が分かりやすい印象です。

「切タイマー」や「湯沸かし音セーブモード」など、実際の使用シーンを想定した細やかな機能も備わっており、必要なときに必要なだけ加湿できるコントロール性が魅力です。
見た目もスッキリしていて、使っていてストレスを感じにくい設計です。
EE-MB20は、スペースを選ばず扱いやすいサイズ感と、静かで安全なスチーム式という点が大きな魅力。
あまり広くない部屋や、寝室・子ども部屋など限られた空間に加湿器を置きたいという方には、とても使いやすいモデルといえそうです。
EE-RU35 と EE-MB20 の違いを比べてみた
ここまでで、それぞれのモデルが持つ特長を見てきましたが、「結局どこが違うの?」というのが気になるところだと思います。
象印のEE-RU35とEE-MB20は、どちらもスチーム式・フィルター不要という共通点がありますが、細かい部分ではけっこう違いがあります。
この章では、それらの違いをひとつずつ丁寧に見ていきます。
どちらがより自分の使い方に合っているかを考えるヒントにしてみてください。
比較項目 | EE-RU35 | EE-MB20 |
---|---|---|
対応畳数(目安) | 木造~6畳/プレハブ~10畳 | 木造~3畳/プレハブ~6畳 |
自動加湿機能 | あり(3段階) | なし(手動切替) |
静音モード | なし | あり(約30dB) |
タンク容量 | 約2.2L | 約1.2L |
本体サイズ | やや大きめ(安定感あり) | コンパクト(省スペース) |
お手入れ | フィルター不要・広口タンク | 同上 |
安全機能 | 転倒湯もれ防止/ふたロックなど | 同上 |
使いやすさ | 自動運転で快適維持 | シンプル操作・軽量設計 |
向いている人 | リビングなど広めの部屋で使いたい人 | 寝室・個室・一人暮らしにおすすめ |
適用床面積の違い
まず注目したいのが「どれくらいの広さの部屋に対応しているか」という点です。
EE-RU35は、木造和室で~6畳、プレハブ洋室で~10畳に対応しています。一方のEE-MB20は、木造で~3畳、プレハブで~6畳程度と、やや小さめです。
広めのリビングなどで使いたい場合は、EE-RU35のほうが頼りになります。
反対に、寝室や子ども部屋、書斎など限られたスペースで使うなら、EE-MB20のサイズ感がちょうどいいと感じる方もいるはずです。
加湿モードや自動運転の違い
EE-RU35には、「しっかり」「標準」「ひかえめ」の3段階から選べる自動加湿モードが搭載されています。
これは、温度と湿度のセンサーを活用して、自動的に加湿量を調整してくれる便利な機能です。
それに対してEE-MB20は、モードの切り替えこそあるものの、自動制御機能までは搭載されていません。

加湿量をこまめに調整したい方や、機械に任せて快適な湿度を保ちたい方には、EE-RU35が使いやすく感じられるかもしれません。
静音性の違い
静かさを重視するなら、EE-MB20に注目です。
静音モードを選ぶと、運転音が約30dB程度に抑えられるため、寝室で使っても音が気になりにくい設計です。
一方のEE-RU35は通常のスチーム式構造のため、運転音はやや大きめ。

もちろん静かすぎて気づかないような音ではありませんが、音に敏感な方や、夜の静けさを大切にしたい方には、静音モードのあるMB20のほうが合っている可能性があります。
サイズや設置しやすさの違い
EE-RU35はやや大型で、設置スペースにある程度の余裕が必要です。
存在感があるぶん、安定性は高く、リビングの片隅などにしっかりと置ける場所があるなら問題ありません。
一方、EE-MB20はコンパクトサイズで、棚の上やベッドサイドなどにも設置しやすくなっています。
「置く場所が限られている」という人には、EE-MB20のほうが扱いやすく感じることが多いでしょう。
安全設計に大きな差はなし
どちらのモデルにも、「転倒時湯もれ防止構造」「ふた開閉ロック」「チャイルドロック」などの基本的な安全機能はしっかり備わっています。

スチーム式は蒸気の温度が高いため、安全性への配慮は非常に重要ですが、どちらもその点は丁寧に設計されている印象です。
ご家庭にお子さんやペットがいる場合でも、注意しながら使えばどちらも安心して使える構造です。
消費電力や運転コストの違い
スチーム式の加湿器は、加熱のためにある程度の電力を使います。
EE-RU35のように出力の大きなモデルでは、電気代が少し気になるという声が出ることもあります。
それに対して、EE-MB20は加湿量が控えめなぶん、消費電力も比較的少なくなる傾向があります。
電気代をできるだけ抑えたいという方や、長時間つけっぱなしにすることが多い場合は、EE-MB20のほうがランニングコストを意識しやすいかもしれません。

このように、EE-RU35とEE-MB20は、「部屋の広さ」「加湿力」「静音性」「サイズ感」などでそれぞれに違いがあります。
どちらが優れているというよりは、使う場所や暮らし方によって合うモデルが変わってくるという印象です。
次の章では、実際の使用シーンをイメージしながら、より具体的な使い勝手を比べていきます。
実際の使用シーンを想像して比較してみる
加湿器を選ぶとき、スペックの違いだけではなかなか決めきれないこともあると思います。
大切なのは「実際に使ってみたときに、どちらが自分の生活にフィットするか」という視点です。
ここでは、よくある日常のシーンをいくつか挙げながら、EE-RU35とEE-MB20の使い勝手の違いを比較していきます。
朝の支度中にしっかり加湿できる?
冬の朝は、暖房と同時に空気が一気に乾燥しやすくなります。
そんな時間帯にしっかり加湿したいなら、加湿量の多いEE-RU35が頼もしく感じられるかもしれません。
寝室からリビングに移動して支度をしている間も、しっかり加湿してくれるため、乾燥しがちな朝の空気を整えるのに役立ちます。
一方、EE-MB20はやや控えめな加湿力ですが、コンパクトな空間ならすぐに蒸気が行き渡るため、寝起きの数時間だけ使うという場面では十分役立ちます。
寝室に置くときの静かさや安全性は?
就寝時に使う場合、音の静かさや蒸気の熱さが気になる方も多いと思います。
この点では、静音モードがあるEE-MB20がやや有利といえそうです。

約30dB程度の静かな運転音は、眠りを妨げにくく、赤ちゃんがいる部屋でも使いやすい設計になっています。
EE-RU35も安全設計には配慮されていますが、静音モードがないため、音に敏感な方は寝室での使用には注意が必要かもしれません。
どちらも吹出口は高温になるため、寝ている間に手が触れないような場所に設置する工夫があると安心です。
お手入れや給水のしやすさはどうか
どちらのモデルもフィルター交換が不要なスチーム式で、クエン酸洗浄によるメンテナンスが基本です。
ただし、タンクのサイズが異なるため、EE-RU35のほうが給水容量は多く、頻繁に水を足さずに済むメリットがあります。
その分少し重さがあるので、タンクの持ち運びはEE-MB20のほうが楽に感じられるかもしれません。
日々のお手入れについては、どちらも広口設計で内部まで拭き取りやすく、清潔を保ちやすい構造になっています。
子どもがいる家庭でも安心して使える?
スチーム式加湿器は蒸気が高温になるため、設置場所や安全対策が重要です。
EE-RU35もEE-MB20も、「転倒時湯もれ防止」「チャイルドロック」「ふた開閉ロック」などが備わっていて、安全性への配慮は共通しています。
ただし、本体サイズが小さく設置しやすいEE-MB20のほうが、より高い場所に置きやすく、手の届きにくい場所に設置できるという点では安心感につながる可能性があります。
活発に動き回るお子さんがいるご家庭では、設置場所の選びやすさも判断材料のひとつになりそうです。
電気代が気になる人にはどちらが向いている?
スチーム式はどちらも加熱方式のため、超音波式などと比べると電力はかかりやすい傾向があります。
そのうえで比べると、加湿量が多いEE-RU35のほうが消費電力はやや高めになる可能性があります。
こまめにオン・オフを切り替えたり、湿度センサーによる自動運転を活用すれば効率よく使えますが、稼働時間が長くなりそうな場合は気になるポイントになるかもしれません。
EE-MB20は小型なぶん、電力消費も比較的控えめ。
長時間連続で使いたい人や、電気代をできるだけおさえたい人には安心感があります。
このように、使う時間帯や部屋の広さ、生活スタイルによって、加湿器に求めることは少しずつ変わってきます。

見た目の違いだけでなく、「いつ・どこで・どう使いたいか」をイメージして選ぶことが、後悔の少ない選び方につながります。
デザイン・設置性・インテリア性も大事なポイント
加湿器を選ぶとき、意外と見落としがちなのが「見た目」や「設置のしやすさ」です。
部屋に置くものだからこそ、サイズ感やデザインも日々の快適さに影響してきます。
ここでは、象印のEE-RU35とEE-MB20を「機能以外の視点」で比べてみます。
見た目の印象や色合いの違い
どちらのモデルも、象印らしいシンプルで清潔感のあるデザインに仕上がっています。
EE-RU35は、やや大きめの本体に丸みを帯びたフォルムで、電気ポットのような安心感があります。

落ち着いたカラー展開で、リビングやダイニングに置いてもなじみやすく、生活感を強く出しすぎないのが特徴です。
一方のEE-MB20は、コンパクトで主張しすぎない佇まい。
棚の上やデスクの横など、目立たせたくない場所に置いても違和感の少ないデザインになっています。
「できるだけスッキリ見せたい」「部屋の雰囲気を壊したくない」という方には、MB20のサイズ感や見た目が魅力的に映るかもしれません。
設置しやすさや持ち運びやすさ
設置スペースの自由度で見ると、EE-MB20のほうがやはり有利です。
本体が小さく、重量も比較的軽いため、使いたい場所へ移動させたり、収納するのもラクに感じやすい設計です。
一方、EE-RU35はサイズも大きく、タンク容量も多いため、水を入れたあとはしっかりと安定感が出ます。
そのぶん、移動のたびに水をこぼさないように注意する必要があり、設置する場所はある程度固定しておくほうが使いやすくなります。
使う部屋を頻繁に変える方や、限られたスペースを活用したい方には、EE-MB20のコンパクトさが助かる場面が多いかもしれません。
インテリアになじみやすいのはどちら?
どちらのモデルも無駄な装飾がなく、家の中に自然となじむデザインです。
ただし、存在感のあるEE-RU35は「置き場所に合わせて、しっかりとインテリアの一部として見せたい」という方に向いています。

逆に、「なるべく目立たせずに使いたい」という方には、EE-MB20のコンパクトな形と控えめなデザインがしっくりくるかもしれません。
インテリアのテイストや、加湿器を置く場所の雰囲気によって、どちらが合うかは変わってきます。
機能だけでなく、部屋の空気感や使い勝手のバランスで選ぶのも、ひとつの選び方です。
それぞれのメリット・気をつけたいポイント
どちらの加湿器も魅力的なポイントがある一方で、人によっては気になる点もあるかもしれません。
ここでは、EE-RU35とEE-MB20、それぞれのメリットと注意したいポイントをわかりやすく整理してみました。
どちらが優れているかというよりも、どちらが自分の暮らしにフィットするかを見極めるヒントにしてみてください。
EE-RU35 のメリットと気をつけたいポイント
メリット:
・広めの部屋でもしっかり加湿できる
・自動加湿モードで湿度の調整をおまかせできる
・タンク容量が大きく、長時間の連続運転がしやすい
・フィルター不要&広口タンクで掃除がしやすい
・転倒湯もれ防止やチャイルドロックなど、安全面も充実
気をつけたいポイント:
・本体がやや大きく、設置スペースに余裕が必要
・運転音は静音モードがないぶん少し気になる場合がある
・消費電力はやや高めのため、電気代が気になる方には注意が必要
EE-RU35は、ある程度広さのある部屋で使いたい方や、加湿量をしっかり確保したい方に向いています。
自動で快適な湿度を保ってくれる便利さや、お手入れのしやすさも加わって、「手間をかけずに清潔な加湿をしたい」という方におすすめです。
EE-MB20 のメリットと気をつけたいポイント
メリット:
・コンパクトで置き場所を選ばない
・静音モードで運転音が控えめ
・フィルター不要でお手入れも簡単
・転倒防止構造など、安全機能がしっかり備わっている
・電力消費が比較的少なめで、省エネ志向の方にも使いやすい
気をつけたいポイント:
・対応できる部屋の広さはやや限られる
・自動加湿機能は搭載されていないため、加湿量の調整は手動
・タンクが小さめなので、使用状況によっては給水の回数が多くなることも
EE-MB20は、一人暮らしや個室、寝室などで使いたい方におすすめです。
静かに運転してくれるため、夜間や赤ちゃんのいる部屋にも置きやすく、シンプルな操作性も魅力。
必要な機能だけを備えた、ミニマルで使いやすい1台を探している方にぴったりです。
このように、それぞれのモデルには得意なシーンや使い方があります。
どちらを選ぶかは、部屋の広さや使いたい時間帯、安全性へのこだわりなど、自分の暮らしに合った条件をしっかり考えることが大切です。
どちらを選ぶ?ライフスタイル別おすすめモデル
ここまで、象印のEE-RU35とEE-MB20について詳しく見てきました。
どちらも使いやすさや安全性に配慮されたスチーム式加湿器ですが、「どっちがいいか」は人によって異なります。
そこでこの章では、ライフスタイルや価値観別に、どちらが合っているかをわかりやすくご紹介します。
選び方に迷ったときの参考にしてみてください。
広めの部屋で使いたいなら EE-RU35
リビングや家族が集まるダイニングなど、ある程度広さのある空間で使いたい場合は、EE-RU35のほうが安心です。
加湿力に余裕があるので、乾燥が気になる冬場でも部屋全体をしっかり潤してくれます。
また、自動加湿モードがあるため、こまめに調整しなくても快適な湿度を保ちやすいのもポイントです。
「できるだけ手間なく湿度管理したい」「1台でしっかり加湿したい」という方には、EE-RU35がぴったりです。
一人暮らしや寝室には EE-MB20
ベッドルームや書斎、こども部屋など、比較的狭めの空間で使うなら、EE-MB20のほうが扱いやすく感じられると思います。
本体がコンパクトなので置き場所を選ばず、静音モード付きで夜間にも使いやすいというのが大きな特長です。
タンク容量は少なめですが、そのぶん軽くて持ち運びやすく、給水もサッとできるのがうれしいポイント。
「シンプルで静かに使える加湿器が欲しい」「必要最低限の機能で十分」という方には、EE-MB20がフィットしやすいはずです。
安全性を重視したいならどちらも安心
どちらのモデルにも、チャイルドロックやふた開閉ロック、転倒湯もれ防止などの安全機能がしっかり備わっています。
小さなお子さんやペットがいるご家庭でも、注意して使えば安心して使える設計です。
違いがあるとすれば、「どこに設置しやすいか」という点。
本体が小さいEE-MB20のほうが、高い棚の上など安全な場所に置きやすいという利点があります。
2台使い分けるという選択も
もし複数の部屋で加湿器を使いたいと考えているなら、「使い分ける」という選択肢もおすすめです。

例えば、リビングには加湿力の高いEE-RU35を置き、寝室には静音設計のEE-MB20を置く、といった使い方です。
それぞれの部屋で必要な性能が異なる場合、無理に1台でカバーしようとするよりも、用途に合わせて選ぶほうが結果的に快適に過ごせることもあります。
加湿器は冬の間、毎日のように使うものだからこそ、自分の生活スタイルや使い方に合ったものを選ぶことが大切です。
「どちらが良いか」と悩んだときには、何を優先したいか、どんな使い方をしたいかをあらためて考えてみると、自然と答えが見えてくるはずです。
よくある質問と気になる疑問に答えます
ここでは、象印の加湿器「EE-RU35」と「EE-MB20」に関して、よくある疑問や気になりやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
購入前に確認しておきたい内容ばかりなので、ぜひチェックしてみてください。
Q:スチームって熱くないの?子どもがいても大丈夫?
A:スチーム式加湿器は、内部で水を沸騰させて加湿する構造なので、蒸気は高温になります。
ただし、どちらのモデルにも転倒湯もれ防止構造やチャイルドロック、ふた開閉ロックなど、安全設計がしっかり取り入れられています。
また、蒸気の吹出口は高い位置にあり、通常の使い方であれば手が直接触れることはあまりありません。
小さなお子さんやペットがいる場合は、手の届かない場所に設置することで、より安心して使うことができます。
Q:フィルター不要って本当にお手入れが楽?
A:はい。象印のスチーム式加湿器はフィルター交換が不要</strongです。
その代わり、定期的に本体内部をクエン酸で洗浄する必要があります。
構造がシンプルなので、タンクの中まで手が届きやすく、拭き取りやすい点も魅力のひとつ。
毎日のお手入れが負担になりにくい設計なので、掃除のハードルは比較的低めです。
Q:掃除の頻度はどれくらい?
A:使用する水の種類や稼働時間にもよりますが、目安としては1~2週間に1回</strongのペースでクエン酸洗浄をするのが理想とされています。
使い続けるうちに、加熱部に水のミネラル分(白い固まり)がたまってくるので、それを定期的に落とすことで加湿性能を保ちやすくなります。
洗浄方法は説明書や公式サイトで詳しく案内されているので、初めての方でも安心です。
Q:電気代はどれくらいかかるの?
A:スチーム式は水を沸騰させるため、他の方式に比べて消費電力がやや高め</strongになります。
ただし、EE-RU35は自動加湿モードがあり、無駄な加熱を抑えて運転してくれる工夫があります。
また、EE-MB20は加湿量が控えめなので、相対的に消費電力も少なくなります。
1日中つけっぱなしにする場合は電気代が気になるかもしれませんが、タイマー機能や間欠運転を活用することで、コストはある程度抑えられます。
Q:2025年モデルで変わった点はある?
A:象印の2025年モデル(EE-RU35、EE-MB20など)は、基本構造や機能はこれまでのモデルと大きくは変わっていません。
ただし、ユーザーの声をもとに操作性や使いやすさの向上</strongが図られており、給水のしやすさやお手入れの手軽さ、安全機能などがより洗練された印象です。
最新モデルを選ぶことで、細かな改良点を取り入れた安心感を得られるのもポイントのひとつです。
まとめ:自分にぴったりな1台を選ぶために
象印のスチーム式加湿器「EE-RU35」と「EE-MB20」は、どちらも使いやすさや清潔さに配慮された、毎日の生活に取り入れやすいモデルです。
今回の記事では、それぞれの特長や違い、使い方のイメージまで、いろいろな角度から比較してきました。
最後に、選び方のポイントをもう一度整理しておきます。
・広めの部屋でしっかり加湿したい → 自動加湿機能付きのEE-RU35
・静音性やコンパクトさを重視したい → 寝室や個室にぴったりなEE-MB20
・お手入れが簡単なスチーム式 → どちらもフィルター不要で清潔を保ちやすい
・安全性を重視したい → どちらも転倒湯もれ防止やロック機能付きで安心
・電気代や省スペースを意識したい → 消費電力が控えめなEE-MB20がおすすめ
加湿器は、冬の空気を快適に整えてくれる大切な家電です。

だからこそ、数字や機能だけで選ぶのではなく、自分の暮らしの中でどう使いたいかをイメージすることが大切です。
「忙しい日々の中でも、使いやすくてお手入れがしやすいものがいい」
「家族みんなが安心して使えるものを選びたい」
そんな気持ちに応えてくれるのが、象印のスチーム式加湿器です。
この記事が、あなたにぴったりの1台を見つけるヒントになればうれしいです。